消火器の正しい取り扱い方
あなたの家には消火器がありますか?
使い方をきちんと理解していますか?
備えているだけで安心してしまっては、せっかくの消火器も台無しです。
消火器の使用方法について
動作は次の3つです。まずは落ち着いて、炎や煙に惑わされないように注意し、燃えている火元を確実に狙うことが大切です。再燃防止のため水をかけて火種を絶つ(天ぷら油など油火災を除く。)ことも忘れないでください。
- 黄色い安全ピンを上に引き抜く
- ホースをはずし、ホースの先端を火元に向ける
- レバーを強く握る
消火器の性能について
消火器本体(住宅用消火器は除きます。)には次のように「白色」、「黄色」、「青色」の表示がされています。
この表示されている色によってその消火器がどのような火災に使用することができるかが分かります。
白色のマークは? | 普通火災(A火災):木材、紙、繊維等による火災の消火に使用できることを表しています。 |
黄色のマークは? | 油火災(B火災):ガソリン、重油、灯油等の液体燃料のほか動・植物油等の油脂類による火災の消火に使用できることを表しています。 |
青色のマークは? | 電気火災(C火災):電気火災、電気設備の過熱、ショート等による火災の消火に使用できることを表しています。 |
消火器の有効射程距離について
消火器に充てんされている消火薬剤の有効な射程距離は3~5メートルです。
また、消火薬剤の有効な噴射時間は粉末消火器で10秒から15秒程度で、強化液消火器は1分程度しかもちません。消火器を使用する場合は、上記の3つの動作を危険が自分におよばない程度火元に近づいて行いましょう。
なかなか消火できず天井まで火が届いてしまったときは、消火をあきらめてすぐ避難してください。
消火器の管理・処分上の注意事項について
- 台所の流し台や洗面所付近など、水に濡れる所や湿気の多い場所に置かない
- 屋外に設置する場合は、必ず格納箱に入れる
- 直射日光の当たる場所には置かない
- 消火器本体の耐用年数は製造から8年とされています
(社団法人 日本消火器工業会 推奨) (https://www.jfema.or.jp) - 著しくさび付いたものや変形した消火器は使用しない
- 一般のゴミとして出すことはできません
廃棄する場合は、危険なので家庭で分解せず専門業者に依頼しましょう - 一般家庭での消火器の設置義務はありませんが、台所など火を使用する部屋には、万一に備え、家族で場所を決めすぐに利用できるところに置いておくことをお勧めします。